2003年06月30日
川俣晶の縁側辛口甘口雑記 total 2482 count

新しい頭痛の種? あなたは「デジタル万引き」という言葉を知っていますか?

Written By: 川俣 晶連絡先

 どうやら、最近、「デジタル万引き」という言葉があるようです。これは、音楽CDを不正にネットワークでコピーするような行為とは違います。

 以下の記事によると。

携帯で書籍撮影する「デジタル万引き」防止キャンペーン

https://it.nikkei.co.jp/it/news/index.cfm?i=2003062906746j0

 「デジタル万引き」とは「店頭でカメラ付き携帯電話で雑誌記事を複写する行為」であり、「携帯電話の機能向上で雑誌記事のような細かいデータも鮮明に撮影できるようになっているため、万引き行為と変わらない」ということのようです。

 こういう行為は、おそらく、デジカメのメモ機能の延長線上にあるものと思います。デジカメが世の中に広まるきっかけになったQV-10の時代でも、メモがわりにバスの時刻表を撮影しておく、というような使い方が有効とされていました。そのようなわけで、あとで参照したい有益な情報をメモしておく、というのはデジカメの本来の使い方の一部だと思います。

 そういう使い方の延長線上で、本屋で有益な情報が掲載されたページを撮影して買わずに去っていく者達がいるとすれば、もしかしたら、デジカメは何をするための道具かという部分にまで関わる問題になる可能性もあり得ます。

 とはいえ、疑問がないわけでもありません。携帯の小さい液晶で、本のページをきちんと読むことができるものなのでしょうか。雑誌のページ全体を撮ってそれを読むというのは、かなり無理がありそうです。全体を表示させたら文字が読めるわけがないし、拡大して読めたとしても、スクロールを繰り返さないと読めない可能性が高く、面倒に思えます。

 はたして、実態は、どのようなものなのでしょうね?

2002/07/01追記:

 こんな記事もケータイWatchに出ています。

日本雑誌協会とTCA、「デジタル万引き」への注意呼びかけ

https://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/14611.html

 ここでは「今日食べに行くお店や、映画など日常に密着した情報がカメラ付き携帯電話で撮影されてしまう」と書かれています。そのような情報が「デジタル万引き」の対象と考えられているようです。

 この話題のtestml4でのスレッドはこちら。

https://erika.piedey.co.jp:8088/log.html?MLID=testml4&TID=1327&F=0&L=10&R=0